【まとめ】ビデオテープからDVDへダビングする方法

 

2018年 4月27日(金)

 

 「わたし、遠くまで飛ぶ紙ひこうきの折り方、知ってる」

 

 「ちょっと東京に住んだことがあるくらいで、いい気にならないでよ」

 

 紙ひこうき、六畳半の部屋で墜落しました。拾い上げるのも面倒。燃え上がるわけでもなし、退屈。マッチもライターも持ってない。旋回、できたらいいけどそんなに器用じゃない。わたしも紙ひこうきも、そんなに。

 今日、ずっと頭が痛かった。

 

 「あの秋を逃したから今も生きているというだけで」

 

 向かい合って珈琲をすするとき、あなたの死に際の顔が見えた。

 

 

2018年 3月17日(土)

 車を運転しながらスキップはできない、と気付く。 

 

 

2017年 夏

 生きたいなんて思わないが、死にたくない夜だった。泡沫のわたしたちは、もう何度目の今世紀最大の事件を目にしてきたのだろう。 

 

 

2015年 冬

 師走にも花が地上に現れていることの喜びにシャッターを切る。

 

 

2018年 4月27日(金)

 使い捨てのカメラで接写した花や、ミネラルウォーターの中で死んでいく金魚や、知らない国の観覧車が好きです。

 自由帳の白さに目がくらみます。果てのない三十枚綴りです。

 遊泳禁止で、窒息死。

 残像をいくつもとらえた夏、あれは誰かの夏で、わたしの夏じゃないじゃん。返せよ、って言いたいのに言えない。

 ビデオテープが巻き戻る音、匂い、温度、どこまで思い出せますか?

 赤い栞がうなだれている。

 午前三時、息をしていない跨線橋。空が近い。空から逃げるように飛び降りる。空から身体を引き剥がすことができたなら、それだけで済むような話。幻を見ていても横須賀線は青。金木犀の匂いを初めて知ったとき、わたしはもう19歳でした。

 飛ぶのは、わたしじゃなくても、あなたじゃなくても、誰でもなくても