人にやさしく

 

2018年7月17日(火)

 

youtu.be

 

駅ビルの本屋を出る頃には蛍の光が流れていて、外に出ると大雨が降っていた。テレビで連日報道されるものとは比較にもならないほどの雨であるが。アスファルトは市営バスのヘッドライトを滲ませ海のように揺らいで見えた。「いい雨だ」わたしがそう言うと、目の前を歩いていたワイシャツの男が空を見た。この、周りを低いんだか高いんだかよくわからない建物に囲まれた青森駅上空ではかつて、友がカホンを叩く音が鳴っていた。

ファミリーマートで研修中の店員が、おでんを買ったババアに文句を吐き捨てられていた。「あのババアうぜーな」とは言ったものの、たしかに店員の愛想も悪く、なんかぜんぶどうでもよくなる。

駅前のガストで割り勘の晩飯を食った。あーだこーだ言ってしまったけれども、向かい合って座る友の幸せを願っている。

ガストを出る頃にはすっかり雨は小降りになっていたけれども、すこしも濡れたくなかったので傘を差した。

途中、濡れた紫陽花が明かりに照らされていたけれども、写真にはうまく写らなかった。

 

「じゃねー」「今日ありがとねー」の後、歩行者用信号の赤いボタンを押したらすぐに青になってしまって、「やさしいことを言えなかったなー」と考える隙もなかったんだけど、横断歩道の1個目の白いとこを踏んだら「やさしいことを言えなかったなー」を思った。このとき、どれくらいの強さで雨が降っていたかは忘れた。

やさしくされたいじゃないですか。中には厳しいことを言われたい人もいるけれども、でも、今日はそうじゃなかったと思う。

 

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