「心理的安全性が高く」

 

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異なる幽霊たちの写真に耳を傾けて、彼らの共通点を探そうとしている。血が乾いたような質感の髪の毛たちを従えて、崖の上に立っているのが他でもない私だ。融けてしまわないことだけが誇りの、しがない私だ。勇敢な馬や鈍い羊のように、狂い慣れていないことによるかわいらしい熱を帯びている。しかし所詮はそれも嘘の先端で、脆い。手を叩くだけで生じる誤差のような赤子の誕生に、また誤差が降り注ぐ。終わらないものは無いと言いながら、私たちは終わらない目眩の中を彷徨している。私の終わりがすべての終わりではない。さっさと腐ってしまいたい。そんな弱音の青信号が鼓膜を劈いて、遅延の知らせは繊維のようにほぐれて舌に残る。暮れる夕方が痛い。喉から死んでいく私たちによる真実の獲得は、母校の屋上でまだ遠くを見つめている砂のたった一粒、追い越したつもりのあどけなさが、真っ赤な照明によってはぐらかされてゆくように、そうして、まったりと、……。